こんにちは!練馬区上石神井駅で開業38年目を迎える『日本身体均整院』です。
【矯正・整体・鍼灸・美容鍼】の効果について症例を通してお伝えしていきます。
【症例報告】
◎膝の痛み(変形性膝関節症)
80代男性
毎日散歩へ出掛けることが日課。5000〜8000歩、多い時は一万歩歩くことも。ある時から左膝に痛みを覚え、それから散歩が苦になってしまった。痛みをどうにかしたいと整形外科へ行ったところ、変形性膝関節症と診断され3ヶ月間散歩を休み安静にするよう言われた。今まで毎日行っていたものを3ヶ月も休んだら年齢的に足腰がかなり萎えてしまうのではと心配になり、家族に相談したところ当院を紹介されご来院。
⚫︎視診触診
左膝関節全体に腫脹、熱感。特に左膝のお皿下に痛みがでる。関節の形状は大腿骨に対し脛骨が外側へズレ膝の位置異常がみられた。立位時に腰椎の後弯もみられ、猫背傾向で姿勢も真っ直ぐになれない。(腰椎はお腹側に湾曲「前弯」するのが通常のポジション。)
背骨や姿勢の状態からも重心のズレが認められ、歩く度に膝に負担が掛かる状態となっている。膝関節の腫れをとりながら、背骨を整えて重心を安定させ関節へ負担が掛からない状態へと導けるよう治療開始。
⚫︎治療
1回目
まずは膝の腫れをとるために炎症周囲の緊張をとるよう(大腿直筋、縫工筋、長内転筋、膝窩筋、前脛骨筋)施術。併せて固まった腰椎の可動性を引き出すよう腰部多裂筋・最長筋を緩めつつ、可動性の乏しい腰椎4番に動きをつけた。
2回目
前回よりも膝の腫れが治まり、熱もほとんど取れた。
ここから膝関節に直接アプローチ。膝蓋靭帯や大腿四頭筋腱を入念に緩め、お皿に動きをつける。また、膝の重心を安定させるため大腿内側(内転筋)下腿内側(腓腹筋内側・ヒラメ筋)に動きをつける。腰部関節(腰椎椎間関節・腰仙関節)へも併せてアプローチ。
3回目
膝の痛みがほとんど無くなり、散歩も始められるように。
膝関節のバランスを更に安定させるよう四頭筋腱・大腿筋膜張筋・外側広筋へアプローチ。
また、姿勢を正しいポジションへ戻していけるよう腰椎カーブへも併せてアプローチ。
特に腰仙関節・仙腸関節に動きをつけた。
その後、膝の痛みも無事に改善。腰椎の前弯カーブも生まれ姿勢も自然と起こせようになる。散歩も今まで通り通常の距離を歩けるようになり、以前よりも脚が軽く感じとても楽に歩けていると仰っておりました。整形で3ヶ月安静にと言われたときはこのまま体が悪くなっていってしまうのではと非常に不安だったが、ここまで早く回復でき且つ姿勢も良くなれてとても嬉しいと、素敵な笑顔で仰っていただけました。
下半身の中でも悪くなりやすい関節が膝関節になります。大きな要因に関節がズレて固まってしまうこと(周囲の筋腱・靭帯・滑膜含む)にあるのですが、背骨が歪むと重心がズレるようになり、大抵外側にズレるようになります。上下にある股関節・足関節はあらゆる方向に可動範囲があるのに対して膝関節は屈曲伸展と前後方向への可動性のみとなるため、側方への移動に弱く結果、悪くなり痛むようになります。膝は生活動作において欠かせない部位であり、悪くなりだすと日常生活に大きな影響が出てしまいます。違和感やちょっとした痛みでも油断せず早期改善が重要です。ご相談ください。